「アポロニアどの、おれと、いっしょに来てくれ。一生の頼みだ」
「……わたくしでいいのか?ほんとうにいいのか」
「あなたでなくては、だめなのだ」
幼い日の出会い、助けられた命、淡い恋...十三年前の出来事。
助けたことを後悔などしない。むしろ、誇らしい。ただ一度意義のあることをした。
疾風の如く戦場を翔けるアポロニア。目指すは宿敵レオン。
そこは命をやり取りする修羅の場...
二人だけの会見。突然の求婚… 一見唐突なセリフに必然を感じさせるなにか...
確かに存在する異世界の物語。
----------------------------------
幼い日の出会いはとても強烈な暗示を人にかけることがあるんですね。
戦記物を得意とする著者なので戦闘シーンには圧倒されます。そして、どこか美しい。その人がほしい。何もかも擲ってでも。そんな一度あるかなしかのロマンを感じます。
「西風の戦記」(1987年)著者:田中芳樹
ノベルス、文庫版とも、絵は高田明美さん(^^)
2009年5月7日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
お昼に寄った、BOOK・OFFで発見。書庫の本より綺麗なので思わずお買い上げ(笑)
返信削除English Translation:
返信削除"Apollonia, please come with me, it's my request of life."
"... Should I do? Really me?"
"You are the one, not others."