あやうく遅刻しそうになったその日、「吉報」が待ち受けていた。
薬師寺警視殿は日本国の犯罪捜査官の代表としてパリ第一大学(ソルボンヌ)で実践講義をおこなうという。期間は二週間。精神的な意味で極めて有意義な二週間になるに違いない。気持ちよく送り出したいものだ。
涼子の部屋に入ると、パリ出張へお供せよと… 視界が暗転する…
「あたりまえじゃない」
「君はあたしの付属物なのよ」
「あたしが冥王星へ行くときには、君も冥王星へ行くの。あたしが地底王国へ行くときには君も地底王国へ行くのよ」
刑事部長に呼ばれて。
「いいかね、泉田警部補」
「君一人が犠牲になれば、警視庁のみんなが二週間の自由と安息を得られるのだよ。たった二週間、だがそれはダイヤのように貴重な二週間だ。それなのに君は、みんなのために犠牲になるのがいやだというのか。君はそんなに利己的な男だったのか。見損なったぞ!」
「あのですね……」
否応なしに決まったパリ出張… 我らが泉田君の運命や如何に?
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お約束で泉田君はまたまた怪物や怪奇事件に遭遇するに違いありません(笑)
刑事部長の"ダイヤのように貴重な…"はシェーンコップのセリフに似てますね。エメラルドもありかな(笑)
猫柳ルビコ先生(?)の著作「まるごと全部いただくわ」は興味あるなぁ(^^) 無駄使いはホドホドに、ブレーキは早めに(笑)
"錬金術"は言い方を変えて、"元素転換テクノロジー"と言うと、ゴシックロマンがSFに早変わりしますね。キューティーハニーの"空中元素固定装置"も古いアニメながら、新鮮なリアリティー感があるよな気がします。
巻末の川村万梨阿さんの解説も思わず電車を乗り越すほどの面白さ(本当)
「三次元ノ女性ニ興味アリマセーン」などと言い出すオタクがついにフランスにも出現したんですね。眉間に皺を寄せて、ずいっと進み出る警備員の姿を想像して、思わず笑ってしまいました。
フランスで大人気の宇宙刑事シリーズをご紹介します(^^)/
あちらでは"X-OR"と言うそうです。
"きまぐれオレンジ☆ロード"がアメリカで"KOR"なのとどこか似てますね。
[YouTube] X-OR
薬師寺涼子の怪奇事件簿
巴里・妖都変(2000年)
2009年6月25日木曜日
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登場人物の"花園すみれ"は同じ名前の人が存在しそうですね。きれいな名前ですし。えんま帳の"天海(てんみ)""空海(くうみ)"と言う人が実在するのには驚きました(^^)
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