2009年6月20日土曜日

魔天楼

薬師寺涼子。東京大学法学部卒。在学中に司法試験、外交官試験、国家公務員Ⅰ種試験に合格し、警察庁に任官。インターポール(国際刑事警察機構)へ2年出向。現在、警視庁刑事部参事官。階級は警視。類まれなる美貌とプロポーションを誇る。住居は港区高輪の超高級マンション。父親は元警視庁幹部で大手警備会社のオーナー社長。…ただし、あらゆる美点をゼロにしてしまうほど、性格に問題が…

どうも彼女が絡む事件は妙なことになる。なにやら超自然的要因が…
インターポール出向を口実に国外へ追放される時、
「いいかね、薬師寺君。とにかく無難に、無難にね」
「ご心配なく。」
「あらゆる怪事件の真相と犯人は、例外なくあたしの前にひざまずきますのよ!」
「…まあ、がんばってきてくれタマエ」
「最大限に期待していただいてけっこうですわ。吉報をお待ち下さいませ」

一週間後、人事課長の元に「吉報」が。

その夜、東京湾岸副都心の超高層ビルで開かれた元警察幹部のパーティーに父親の代理として出席するのだが…
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警察官の総数が約22万人で、そのうちキャリアは500人足らずとは知りませんでした。

私も海外勤務を経験するまで、日本がいかに安全な国か知りませんでした。親日家を装い、近づいた現地人に僻地へ連れられ、拳銃でホールドアップ。反乱軍兵士の一団に居住していたコンドミニアムを占拠され、一週間の人質生活。…解放された時、会社の人に、「もう諦めてたよ」と言われました(本当) 会社の友達のカンパニードライバーは何度も助けに来て、兵士に追い返されたそうです。"Still alive!"と喜んでくれました。いかに安全と平和が貴重なものであるか実感しました。社会の安全のために日夜努力されている警察の方々に敬意を表します。

…解放されて2週間後に日本の本社から「援助物資」が届いたのにはガッカリでしたが(^^ゞ

薬師寺涼子の怪奇事件簿
魔天楼(1996年)

1 件のコメント:

  1. 新書、文庫本ともカバーと口絵は垣野内成美さん。彼女の艶やかなイラストはいいなぁ。生命力溢れる"お涼"にピッタリ(^^)v

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