2009年8月8日土曜日

天地人 ~愛の花戦~

第31回「愛の花戦」

上洛した菊姫とお船は北政所や淀に対面する。北政所は子のない
身の心細さを労わるつもりで声をかけるが、子なしと決めつけら
れては立つ瀬がない。菊姫は反発する。ヒメサユリの宴で淀は
菊姫に越後からヒメサユリを送るよう申しつける。部屋中に咲き
乱れるヒメサユリの趣向を北政所は褒め称える。

秀吉の嫡子鶴松が亡くなる。僅か三歳だった。失意の秀吉は家督
を甥の秀次に譲り、唐入りを決定する。世継ぎの生母でなくなった
淀を諸大名の夫人は軽んじるようになる。
気落ちした淀を菊姫は見舞う。痛みを抱える二人は心を通わせは
じめる。上杉軍も上洛し、久方ぶりに菊姫とお船は夫に会う。
兼続は朝鮮出兵を再考するよう求めるが、三成は取り合わない。
北政所は家康と景勝に、秀吉が海を渡らぬよう監視するよう依頼
する。人々の思いを他所に朝鮮出兵が開始される…
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人々の出自や立場を敢えて描かない趣向かと思っていましたが、
淀殿の言葉に驚きました。一言で全てを表現する演出は秀逸ですね。

「信玄の娘が、信長の姪を励ますか」

生きて帰れぬかもしれぬ、と悲痛な思いの兼続を励ますお船の
言葉が鮮やかでした(^^)v
また、懐妊により、朝鮮からの撤退を促した淀殿の働きを「花戦」
とする演出には舌を巻きます。まるで絢爛豪華な絵巻物。

とかく北政所は善玉、淀殿は悪玉と描かれがちですが、この作品
は違いますね。北政所は優しさと英知にあふれる人となりながら、
他人に善意を押し付けずにいられぬところがありますね。幼児向け
のアニメのように白黒はっきりさせるほうが、むしろ不自然。今後、
二人がどのように描かれるのか大変興味があります。

1 件のコメント:

  1. 今回は菊姫役比嘉愛未さんの美しさが際立っていましたね。いいなぁ

    比嘉愛未さんのブログはこちら
    比嘉愛未 Smile Life

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