2009年8月9日日曜日

天地人 ~世継ぎの運命(さだめ)~

第32回「世継ぎの運命(さだめ)」

朝鮮に渡った景勝、兼続らは兵糧運搬を度々断たれ、苦戦する。
慣れぬ異国で病に倒れる者も多く、二人は暗澹たる思いだったが、
突如、帰国を命じられる。

淀殿が男子、拾を出産していた。謁見の間で、秀吉の苦悩を二人
は察するが養子の秀俊は気付かない。ほどなく、景勝らは毛利輝
元に招かれる。秀俊の養子縁組を肩代わりする旨、求められるが
景勝は固辞する。かたや、秀吉は秀次に家督の一部を拾に譲るよ
う懐柔策に出るが、秀次は無言で席を立つ。最高権力者の鬱屈は
反感に変わりつつあった。

文禄3年(1594年)秀俊は小早川隆景の養子となる。印象の薄い
秀俊が6年後、豊臣家の運命を変えることはまだ誰も知らない。

伏見城落成の宴で諸将は三成に嫌味を言う。一人、広間に居残る
三成を兼続は励ますのだが…
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秀吉の都合で生き方を変えられた男達の苦悩と意地。景勝に
諭され小早川隆景の養子となった秀俊はまだ幸運であったかも
知れませんね。人の気持ちの分かる年長の助言者が秀次にいた
なら、秀次は拾誕生の祝賀の席で家督を返上したのではないで
しょうか。

朝鮮側が補給線を断ってくるのは戦の常道ですね。無意味な戦や
伏見城建造など度重なる出費を余儀なくされた諸将の反感が政の
実務者たる三成に向けられるのは無理からぬこと。冷徹な三成が
自分でも気付かぬうちに変わっていく様が今後の見どころかもし
れません。

2 件のコメント:

  1. 今回はお涼役・木村佳乃さんの秘めた思いが美しかったです。父が秀吉に逆らい、日の本に身の置き場のないお涼…
    つかの間でも彼女に笑顔が戻って、なによりですw

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  2. …それにしても三成の衣装は何とかならないのでしょうか(^^ゞ
    あの着物は見あきました...

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