2009年8月22日土曜日

She's A Love Hunter

韓国ドラマ「彼女がラブハンター」

「話して 私たちもう夫婦じゃない」
「あのね 実は… 三次面接に落ちたんだ」
「きのうの夜分かった」
「3次でも落ちるの?」
「僕が初めてだよ」

学生時代、可憐なルックスで「クイーン」の名をほしいままにしたオ・スジョン。彼女に次々と求愛する男達への返事は「ソウル大へ合格したらね」。皆一様にスゴスゴと去っていく中で、コ・マンスは違った。肯定的に受け止め、猛勉強。見事ソウル大学法学部合格。パシリにされて、踏みつけられても彼女一筋… 結婚するために司法試験二次テストにも合格。結婚式当日、マンスから三次面接で落ちたことを聞き、スジョンはバージンロードから逃げ出してしまう…

「名犬も血統書がなければ駄犬なのよ」
「血統書次第で駄犬も名犬になるの」
「君なしでは生きられない 死んでやる」
「だったら 死ねば」
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冬ソナ以来、久々に韓流にハマって、ネットで一気観しました。主演オ・スジョン役のオム・ジョンファが可愛くて、すっかりファンになりました。各話のタイトルも面白くて、第7話 「トカゲも尻尾切りは痛い」 は最高!…しっぽではなく、胴体を切ると死ぬわけで、意外に含蓄のある言葉かも知れません。韓国語の響きも心地よく、セリフ覚えに邁進しそうです(笑) 次はDVDを大画面TVでw

2009年8月16日日曜日

天地人 ~五人の兼続~

第33回「五人の兼続」

文禄4年(1595年)兼続は執政に任じられる。
上杉の差配を託され、景勝の厚い信任に兼続は感激する。

京では、関白秀次が謀反の疑いで高野山に謹慎させられる。
兼続は急ぎ上洛するが、既に秀次は切腹させられていた。
三成の真意を問うべく、兼続は日参するが三成は会おうとしない。
政宗にも嫌疑がかかるが、家康の取り成しで落着する。

三条河原で秀次一族の処刑を目の当たりにし、兼続は衝撃を受け
る。秀吉から、秀次一族の助命を三成が嘆願した経緯を知り、
友の心情を察する。久方ぶりに対面した三成に兼続は合議制を
薦める。このままでは豊臣の世は立ち行かなくなる。

秀吉は諸大名に起請文提出を命ずる。幼い拾の将来を憂える
親心だった。景勝も上洛する。秀吉退出後、家康は秀次一族
処刑の件で三成を弾劾する。景勝は、主の咎を家臣に責めるは
筋違いと反論する。

合議制は、諸大名の重だった者を大老とし政の舵取りをさせ、
実務を奉行が執り行う仕組みだった。正面から唱えては、
秀吉が首を縦に振るはずもなし。二人は一計を案じるのだが…
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拾の将来を憂え、涙を流した三成が芝居ではなかったことが、
観ていて嬉しかったです。未だ、二人には相通じるものがしっ
かり残っていましたね。五大老・五奉行制は徳川に力を与え、
豊臣の力を削ぐ結果になりますが、三成一人に重責を課する
現体制も限界だったのかもしれません。

兼続に上杉の差配を任せた景勝の言葉が心に残りました。

「わしは、そなたの盾となる。」

2009年8月9日日曜日

天地人 ~世継ぎの運命(さだめ)~

第32回「世継ぎの運命(さだめ)」

朝鮮に渡った景勝、兼続らは兵糧運搬を度々断たれ、苦戦する。
慣れぬ異国で病に倒れる者も多く、二人は暗澹たる思いだったが、
突如、帰国を命じられる。

淀殿が男子、拾を出産していた。謁見の間で、秀吉の苦悩を二人
は察するが養子の秀俊は気付かない。ほどなく、景勝らは毛利輝
元に招かれる。秀俊の養子縁組を肩代わりする旨、求められるが
景勝は固辞する。かたや、秀吉は秀次に家督の一部を拾に譲るよ
う懐柔策に出るが、秀次は無言で席を立つ。最高権力者の鬱屈は
反感に変わりつつあった。

文禄3年(1594年)秀俊は小早川隆景の養子となる。印象の薄い
秀俊が6年後、豊臣家の運命を変えることはまだ誰も知らない。

伏見城落成の宴で諸将は三成に嫌味を言う。一人、広間に居残る
三成を兼続は励ますのだが…
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秀吉の都合で生き方を変えられた男達の苦悩と意地。景勝に
諭され小早川隆景の養子となった秀俊はまだ幸運であったかも
知れませんね。人の気持ちの分かる年長の助言者が秀次にいた
なら、秀次は拾誕生の祝賀の席で家督を返上したのではないで
しょうか。

朝鮮側が補給線を断ってくるのは戦の常道ですね。無意味な戦や
伏見城建造など度重なる出費を余儀なくされた諸将の反感が政の
実務者たる三成に向けられるのは無理からぬこと。冷徹な三成が
自分でも気付かぬうちに変わっていく様が今後の見どころかもし
れません。

2009年8月8日土曜日

天地人 ~愛の花戦~

第31回「愛の花戦」

上洛した菊姫とお船は北政所や淀に対面する。北政所は子のない
身の心細さを労わるつもりで声をかけるが、子なしと決めつけら
れては立つ瀬がない。菊姫は反発する。ヒメサユリの宴で淀は
菊姫に越後からヒメサユリを送るよう申しつける。部屋中に咲き
乱れるヒメサユリの趣向を北政所は褒め称える。

秀吉の嫡子鶴松が亡くなる。僅か三歳だった。失意の秀吉は家督
を甥の秀次に譲り、唐入りを決定する。世継ぎの生母でなくなった
淀を諸大名の夫人は軽んじるようになる。
気落ちした淀を菊姫は見舞う。痛みを抱える二人は心を通わせは
じめる。上杉軍も上洛し、久方ぶりに菊姫とお船は夫に会う。
兼続は朝鮮出兵を再考するよう求めるが、三成は取り合わない。
北政所は家康と景勝に、秀吉が海を渡らぬよう監視するよう依頼
する。人々の思いを他所に朝鮮出兵が開始される…
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人々の出自や立場を敢えて描かない趣向かと思っていましたが、
淀殿の言葉に驚きました。一言で全てを表現する演出は秀逸ですね。

「信玄の娘が、信長の姪を励ますか」

生きて帰れぬかもしれぬ、と悲痛な思いの兼続を励ますお船の
言葉が鮮やかでした(^^)v
また、懐妊により、朝鮮からの撤退を促した淀殿の働きを「花戦」
とする演出には舌を巻きます。まるで絢爛豪華な絵巻物。

とかく北政所は善玉、淀殿は悪玉と描かれがちですが、この作品
は違いますね。北政所は優しさと英知にあふれる人となりながら、
他人に善意を押し付けずにいられぬところがありますね。幼児向け
のアニメのように白黒はっきりさせるほうが、むしろ不自然。今後、
二人がどのように描かれるのか大変興味があります。